釣りをしていると必ずと言っていいほど見かける消波ブロック。
知らなくても何も困らないけど、一応知っておくと面白い雑学。
ついついテトラポッドと呼んでしまいますが個性のある形、名前が個々にあります。
そして乗り心地も合わせて紹介してみます。
あなたの釣り場にはどの消波ブロックがありますか?
消波根固めブロックとは
コンクリート製のブロック。
役割は自然災害から守ってくれること。
そして水中に複雑で多様な生物生息空間を提供、円滑な生態系を形成し、豊かな水域環境を創り出してくれています。
英語ではtetrapod。しかし日本では「テトラポッド」は不動テトラの商品名(商標登録)となっている。
また、消波ブロック(しょうはぶろっく)、波消しブロックとも呼ばれています。
どんな種類があるのか
ブロック立体図一覧
![消波根固めブロック](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/syouhaburokku-scaled.jpg)
立体図は日本消波根固めブロック協会のHPより引用させていただきました。
思っていたより沢山の種類があり、その乗り心地もそれぞれ楽しそうですね。
気を付けたいこと
・消波ブロックは水に濡れると思った以上に滑ります。濡れていなくても必ず滑らない靴(磯靴等)を履きましょう。
・バッカンと竿など両手がふさがっている状態で傾斜のあるブロックの上を歩くのは大変危険です。
・ブロックは劣化し表面がザラザラしているところもあるので手を切る事があります。グローブの着用も忘れずに。
私が乗ったことのあるブロック
今までの釣りを振り返り10種類ほどあったので一緒に見てみましょう。
テトラポッド
![テトラポッド(不動テトラ)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/tetorapoddo-800x450.jpg)
皆さんご存じのテトラポッド。
小さなものから大きなものまで色々な場所で見かけますね。
乗り心地は…あまり良くない…。
特にフカセ釣りはバッカンを置くと足場が狭くなるのでテトラの向きが非常に大切。
先端の丸いところだけを足場にフカセ釣りでクロダイを釣った人(相方)を見たことがありますが…私には無理です。
そんな足場では釣りの前に立ってるだけで足のガクガクが止まらなそうです。
シェークブロック
![シェークブロック(本間コンクリート工業/三谷セキサン)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/she-ku-800x450.jpg)
これは真横になってないと乗れませんね。
しかし、なかなかそんな積み方がしてある場所はありません。
フカセ釣りには絶望的かな…。
見かけるけど乗れない悔しい消波ブロック。
スタビック
![スタビック(三省水工)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/sutabikku-800x450.jpg)
安定の乗り心地。
バッカンも荷物も余裕で手元に置けます。
これならどんな釣りでも大丈夫。
しかし…水を汲みに下に降りようとするとそこは急斜面。
角の4つの凸に上手く足をのせて降りるしかありません。
アクモン
![アクモン【十字平々型】(防災工業)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/akumon-800x450.jpg)
ヘッドランドの根本部分によく使われているアクモン。
平らに積んであるので乗り心地は最高。
しかし、波を被ることが多いため滑ります。サンダルや普通の靴だとスケートリンク並みに滑ります。
浅場だから大丈夫となめてるとケガするので注意です。
ロウタスユニ
![ロウタスユニ(技研興業)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/routasuuni-800x450.jpg)
ヘッドランドの先端部によく使われている
ロウタスユニ。
立っている分には平地と変わりません。
ここで寝転び仮眠する人もいるくらい。
穴の中には砂が入っている場所も多く、下に落下はしませんが、転ぶとめっちゃ痛い。
下手したら骨折しかねないので歩く際は足元の確認必須。
そして特に雨の日はドゥルンドゥルンに滑ります。
根本部分のアクモンの比じゃありません。
高い波も被ることがあり、周りは離岸流なのでこちらは命の危険まであります。
絶対に絶対に気を付けてくださいね。
そして物を落とすとほぼ取れません。大切なものを落とさないように。
エックスブロック
![エックスブロック(不動テトラ)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/Xburokku-800x450.jpg)
消波ブロックの中で一番スタイリッシュだと思うのがこのエックスブロック。
乗りやすさは写真を見ての通り。
足が疲れるなんて皆無な消波ブロックです。
これが近くの釣り場にあればラッキー。
六脚ブロック
![六脚ブロック【A形】(技研興業)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/rokkyaku-800x450.jpg)
向き次第で背もたれ付きの椅子のようになる六脚ブロック。
しかし…そんな素敵な積み方がしてある場所は案外少ない。
そして移動するのが結構大変。
行きは良くても戻りがキツかったりと釣り座へのルートを見極めるのが大切になります。
ビーハイブ
![ビーハイブ(技研興業)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/bi-haibu-800x450.jpg)
一見足場が良さそうに見えますよね。
しかしっ!!
ブロックのどの位置に立っても足は斜めになるというブロックです。
上部の凸凹のおかげで良い具合に足の裏を疲弊させてくれます。
真ん中にある穴も大きく、物を落としたりしやすい不安定な足場となっています。
落水することはないので安全ではあります。
中空三角ブロック
![中空三角ブロック(チスイ)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/tyuukuu-800x450.jpg)
これは当ブログではよく見かけるブロック。
常に斜め。そして足場は細く、落水の危険もあります。
しかし、潮通しが良いのか隠れやすいのか…
経験上、このブロックの周辺ではなにかしら釣れます。
ブロック自体が大きく、歩ける場所は細いので移動も一苦労。
物を落としたらほぼ取れません。
この上でフカセ釣りをする時は柄杓落下防止のエンドロープが必須です。
ジュゴンブロック
![ジュゴンブロック(プラフォームサンブレス)](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/jyugonburokku-800x450.jpg)
ジュゴンだなんて可愛い名前。
私のお気に入りの消波ブロックです。
丸みを帯びたフォルム。
乗り心地はまるでゆりかご(大袈裟w)。
![ジュゴンブロックイメージ](https://turimei.com/wp-content/uploads/2021/11/22225287-300x300.jpg)
置き竿で竿を置いてくつろぐには最高なジュゴンブロック。
上に立つのであれば横になっているブロックが狙い目。
しかし、丸みがあるので足を踏み外さないように注意です。
あとがき
どんな消波ブロックでも足場にするには向きが一番大切だと改めて思いました。
そして色々な種類、無数の消波ブロック。
一つ一つが現場で作られ、据え置かれます。
海の安全と多様な生物生息空間の為に作業してくれた方々に感謝です。
釣り人もその恩恵にあずかり釣りを楽しめています。
なのでせめてゴミは持ち帰り、汚さないようにしましょう。