普通釣り竿というとガイドが外にあって、糸をガイドに通して使いますよね。
この中通し竿とはその名の通り、竿の中に糸を通すタイプの竿です。
中通し竿、インターライン、インナーガイドと呼ばれます。
一昔前流行ったそうですが、現在使ってる人はあまり見かけません。
私は愛用者なんですが…
初心者には使いやすい竿だと思います。
メリット・デメリット・糸はどうやって通すのか詳しく解説していきます。
中通し竿、名前が沢山あるのは?
ちょっと見ていただくと分かると思いますが
どちらも同じ中通し竿です。
DAIWAはインターライン
SHIMANOはインナーガイド
…ただそれだけ。
メーカ側の名前の違いです。
DAIWAインターライン4種類の紹介
↓↓↓
インターライン(中通し竿)のおすすめ
糸の通し方は?
まずワイヤーをほぐして、ロッドの根本側をひとつ伸ばします。
(ここを伸ばさないとワイヤーが通りにくいです。)
ワイヤーは竿を購入すると付いてきます。
間違って捨てないようにですよ。

竿先を下に向け穂先を出し先端からワイヤーを通します。
エントランスガイドと呼ばれるところからワイヤーを出し、道糸をガイドの丸い穴に通します。
ガイドの穴に通し忘れると一からやり直すことになりますのでここは絶対要確認。

ワイヤーにリングが付いているので道糸を通し(裁縫の糸通しと同じ)、リールのベールを開ける。
竿先からワイヤーをスルスル抜いていくと…

はい、道糸が通りました。
これだけですが、外ガイド(アウドガイド)と比べるとやっぱり多少面倒ですよね。
メリットとデメリット
※実際に使用した一個人の感想です。
メリット
ライントラブルがほぼない
アウトガイドだと糸のヨレなどで先端のガイドに道糸が絡まってしまうことがあります。
磯竿は長くて先端が細いので直そうとすると一苦労。
そのまま気づかずに投げるとガイドが折れてしまったり…
そんな苦労が全くありません。ホントにこれはありがたいです。
なので夜釣りには絶好の竿ですね。
アタリの感度が高い
ガイドの影響がないため、手元にダイレクトなアタリが届きます。
小さい魚のアタリでも結構分かります。
だからといってアウトガイドでも十分アタリは分かりますが、
どっちがと比べると中通しの方がダイレクトに分かりやすいです。
風の影響を受けにくい
海といえば風。
外ガイドは風が強く吹いてくるとガイドとガイドの間の道糸がブワーッと広がります。
それが一切ないです。
なので竿の膨らんだ道糸に引っ張られることはありません。
雨でも道糸が竿に張り付かない
雨が降ってきたりして竿が濡れると、どうしても道糸が竿に張り付いてしまい飛距離が出なくなったりします。
中通しは竿の中にラインが通っているので張り付くことがありません。
デメリット
ワイヤーを忘れるとただの棒に
何度かやったことがあります////
普段は自宅で道糸を通してから釣りに行くのですが、時間がなかった時ワイヤーを入れたつもりが入っていなくて全く使えなかった苦い思い出があります。
釣り場でワイヤーを通すのは大変
高切れしたり、根掛かりしたり、勢いよく切れると切れた道糸が竿の中に…
もう一度ワイヤーを通す作業からしなければなりません。
竿も下に置かないとならないし、釣り場で細いワイヤーを通すのは少し心が折れます。
タナが深めの半誘導でタナを頻繁に変える場合は使いにくい
ウキ止めを使った半誘導でタナを調整したいとき、
ウキ止めが竿の中にある状態だと手前のエントランスガイドか、先端から糸を出して調整しないとなりません。
ウキ止めの位置が竿一本分以上だと少し手間がかかります。
全層のように糸を送り出す釣り方は糸が出にくい感覚がある
全層釣りのように徐々に糸を送り出す釣り方の場合、外ガイドだとスルスルと送ってくれますが、中通しはリールから糸を少し出すとエントランスガイドまでの道糸が膨らみます。
一度竿を持ち上げないと先まで糸がいかない感じです。
(私は普段軽めの仕掛けでやっているので重い仕掛けだとそうでもないのかもしれません)
まとめ
風や雨などの悪天候、暗闇に強い中通し竿。
最初のワイヤーを通すのが一番のデメリットと言われますが、この手間だけで初心者あるあるのライントラブルが防げるのはありがたいです。
しかし、中通しばかり使っていると釣りの幅が広がらないのでアウトガイドと合わせて状況に応じた使い分けが出来るといいですね。
メンテナンス方法も面倒とよく見かけますが、普通な気がします。
毎回バラしてまで洗っておりません。
普通にシャワーで流してますが、問題なく使えてます。
中通しの竿を使ったことがない方、初心者の方、デメリットよりメリットが勝つなら検討してみてくださいね。
竿の選び方、長さや重さの事についてはこちらにまとめてあります。